2025年10月12日に富山県で開催された、道宗道(どうしゅうみち)トレイル2025に参加してきました!
ほんとは金沢マラソン→神戸マラソンという流れで、神戸マラソンでタイム狙う!という流れを考えてたら、まさかの人生で初めてマラソンの抽選に落とされました。笑
神戸マラソン→みえ松阪マラソンという流れにする中で、
地元神戸でもある程度走れる体に持っていきたい!とのことで急遽、トレイルのミドルレースにエントリー。
ミドルと言っても28km。
今までで出た中で一番短いトレラン大会は、昔の千羽海崖38kmか、今年の石舞台100の40kmかという感じです。
なので、トレランの28キロをどんなペースで走ったらいいかわからないまま、とりあえずロング走するか~って気持ちで走ってきました!

そもそも道宗道トレイルとは?
下記、道宗道トレイルHPより引用させていただきます。
かつて修験者や旅人が歩いた、信仰の古道。
その山岳古道を舞台に、2014年から2019年まで「世界遺産 五箇山・道宗道トレイルラン」は開催され、多くのランナーに親しまれてきました。
あの挑戦を受け継ぎ、舞台は新たな時代へ。
ほへ~!
昔開催されていたことがあるんですね!
そして、ちょっと調べてみると、世界遺産・五箇山(ごかやま)に道宗道という修験の道があったようです。
しかもこの五箇山という山がトンデモなく、険しい危険な山として有名です。
そんなところを走るトレイルランニングレース。
2014年~2019年の頃から「道宗道トレイルはヤバい」ということで有名だったみたいです。笑
それがリニューアルされて、復活開催って、そそられてしまいますね。
復活第1回目の今回は、僕が出場した28kmのミドルコースと、
57kmのロングコースがありました。

あっちゅーまの3時間ちょい
今回、勝負レースという位置づけではなく、あくまでマラソン練習の一環というか息抜きというか・・・そんな感じでエントリーしてました。
それに今回が復活1発目。
ということで、過去のリザルトがなく、なんとなく公表されてる距離と累積から目標タイムを割り出すことに・・・。
距離27km、累積標高1763m
ここから僕はざっくり【サブスリー】がちょうど目標タイムになるかもと算出しました。
多分、皆さんも【マラソンの自己ベスト】近くで走れたらすごく頑張れた!という感じだと思います。

さて、お先に結果をお伝えすると・・・
僕のガーミンEnduro3の計測で、
距離:28.5km、累積標高:1783m(ほぼ公表通り!!)
3:08:06
くそ~!!サブスリーならず・・・笑
レース詳細
いつも通り、最前列に並びます。
(だってここしか映れるときないんだもん!笑)
というトップ選手ではないからこそ、写真映れる最初だけ前に居るという、お決まりのポジションです。笑
北陸が誇るトレイルランニングの日本代表選手にも選出される枝元選手と和気あいあいとお話。
なんだかんだいつもレース中に僕が声をかけて、一方的にべらべら喋るだけやからなんだかんだゆっくり話したのは初めてかも?
もちろん枝元選手はミドルコース唯一の招待選手。
「同じ石川県に住む者同士なんかしたいよね~」
なんて話しながらスタート。
枝元選手が招待選手で速いと知ってるので、みんな枝元さんを先頭に行かせて、様子をうかがっておりました。笑
スタートして、ロードを数百メートル下って、砂利の林道に差し掛かるとき、
「枝元さんを先頭に行かせて様子見なんてことしとらんと、野郎ども、ちったぁ頑張らんかい!!!」
と、令和の時代にそぐわない差別的とも捉えられかねない発言をしながら僕が謎に先頭へ・・・。
枝元選手も
「はーい!この荘司さんに皆さんついていってね~❤」
と楽しそうに言ってる。笑
絶対、最後いつものかなちゃんスマイルでまくってくるくせに・・・。笑
今までこんなレースしたことないよ・・・。
スタートだけ最前列並んで、そこからはゆっくりまったり抜かれながら楽しく走るのが俺のスタイルじゃないか・・・。
ちゅーか、28キロどんなペースで走ったらいいんかわからんのに飛び出してもーたやんか。
なんで、枝元さんの前でええかっこしたんやろ。
そんなことを考えながら死に物狂いで、走ってました。
途中、
「おっ、ここは足滑らしたらそのまま●ぬね」
ってところがあったり、
雨が降ったら、どうやって下るんでしょう?
みたいな激下り、激登りの連続です。
距離自体は短いので、そのアップダウンも長くは続かないのですが、とにかく1回、1回、急すぎ。笑
第1エイドステーションのひだまり峠エイドまでで、スタートから5.2km。
もうすでに足の疲労がエグい。
すぐ追いつかれるだろうと思いつつ、とにかく早く給水だけさせてもらって出発。
ここまでは先頭走れたからもういいじゃない、
と思いながら、でも行けるところまで行ったれ!
と大逃げ戦法。
12キロ前後でちょっと捻挫しそうな下りが終わると、林道の下りからアスファルトの下りにサーフェイスが変わって、
13キロくらいから20キロ地点の第2エイドの縄が池エイドまでひたすら峠走。ひたすら上るのみ。
ここが今回の僕のボーナスタイム!
神戸マラソンに向けたマラソン練習のために、ここの峠走は1歩たりとも歩かない。
とにかく全力峠走。
すると登りだしてすぐに僕の前にランナーが!!!
どんどん背中が大きくなり、ゼッケンを読んでみると・・・
「招待選手 水谷冠太」
おぉ~。冠太くん!
FUJI100でニューヒーロー賞を取り、
「石川県にそんなつよつよランナーいるんか!」
とXのDMでやり取りをして、2024年のおんたけ100キロで初めて会って、ちょっとだけ喋って、
そこからレースで会ったら喋ったり、僕が挑戦してた「ソロ能登駅伝」にも応援ランに来てくれたりする超いい子。笑
そんな冠太くんにはもうレースで並走できることはないけど、今回は気持ちよくぶち抜いてあげました。笑
なんたって、僕はミドルコースで、冠太くんはロングコース。笑

冠太くんから、
「もう一人、前に●●くん居ますよ・・・グハッ( ゚д゚)ハッ!・・・・・」
と、最期の一言をもらい、僕のエネルギーがフルマックスに充電されました。笑
エイドまであと1キロくらいかな?
というところでやっと、その背中をとらえました。
「招待選手 長谷怜信」
その背中をとらえた瞬間の僕は・・・
「りょーしんくんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
何を隠そう、りょーしんくんと僕は、滋賀の「シガウマラ」というチームのチームメイト。
マラソンも2時間半程度でサクッと走っちゃう、僕からしたら全く走力が及ばない選手。
今年は信越五岳トレイルランニングレース110kmで優勝。
一気にトップ選手の仲間入りしちゃったな~・・・。
なので、ここぞとばかり、先輩面をして、
「ほら、こんなとこで潰れてたらあかんぞ!ほら、峠走じゃい!」
と気持ちよく、ぶち抜いてあげました。笑
もちろんりょーしんくんもロングコースの招待選手。笑
そんな感じで、性格の悪い僕は必死のパッチで峠走をして、第2エイドに一番で到着。
エイドの食べ物がよりどりみどりの食べ放題!
危うく長時間滞在するところでした。笑
というか、僕がこんな先頭を走ってることが、自分自身で不思議過ぎて、
エイドの皆さんに、
「なんで僕がこんなところ走ってるんですかね?」
と質問するありさま。笑
そんな感じで、最後までヒーヒー言いながら、ゴール。
人生で初めて、優勝しちゃったよ・・・・・・。
しかもこんな横綱相撲、再現できる気がしない。


道宗道トレイルいいよ
こんな経験させてもらえたから、余計バイアスかかってますが、道宗道トレイル、めっちゃオススメです。
オススメポイント①コースがテクニカル
正直、コースはかなりきついです。登りがきついのもそうですが、下りもテクニカルな下りが多く、
道宗道トレイルを安全に楽しく走れたら、どこのトレランレースも楽しめると思います!
これからトレランをするのに、力試しとして参加するにはもってこいの大会ですね。
北陸のトレイルレースで言うと、
加賀シーサイドトレイル31km完走できたら、道宗道トレイルミドルコースに挑戦!という流れはいいかもですね。
KAGA SPA TRAIL 50km完走したら次は道宗道トレイルロングコースに挑戦!という流れもいいと思います。
オススメポイント②コースの景色サイコーすぎる
僕はいろんな大会のコース整備をお手伝いしたり、自分でもイベント運営にあたってコースを探したり、整備したりしてます。
なので、この道宗道トレイルが「とてつもなく整備が大変だった」様子が走りながら伝わってきました。
そして、めちゃくちゃ手をかけて、安全に楽しめるように整備してくださったんだなと思う箇所が多々ありました。
「ここ絶対藪だらけで道消えてたやろうな」
「ここ落ち葉堆積しまくってたやつきれいにどけてくれたんやろうな」
走っててバシバシ感じました。
(違ってたら恥ずかしい。笑)
このコースめっちゃいいですよ。
最高のブナ林の中を、激登り激下りでヒーヒー言いながら楽しめる最高のコースがありました。
ぜひ、一度道宗道トレイル走ってみてもらいたい、最高な修行の道でした。

